成功する人生

自分の人生の記録に書いてるので、興味があれば見てください。

まあまあ波瀾万丈な人生  11

 このころに、仕事で知り合った人に、サーフィンをしてる人がいて、サーフィンやってみないかと誘われて、モテるのではないかと思って始めることにしました。

 そのひとに、中古のボードを売ってもらい、冬もするのかわからないのに、ウエットスーツを作って連れて行ってもらい、サーフィンの基本的なことを教えてもらいました。

 やり始めてみると、なかなか難しくて、二年ぐらいは、ただ、パドリングをしにいくような感じでなかなか立つこともできませんでした。サーフィンを始めると、だいたいそこの地元のサーファーが、ローカルというグループを作っていて、ここは、俺らの海だから、入ってくるな、みたいな感じで嫌がらせをされます。サーフィンには、後乗り禁止という暗黙のルールがあって、最初にその波に乗った人間にその波の権利があるので、後に乗った人間はその波を下りないといけないのです。

 でも、最初のうちは、慣れないし、うまく波にも乗れません。そして、ローカルのうまい人間が波を独占して、よそ者や、下手な初心者には、乗らせてくれないです。サーフィンを教えてくれた人はローカルだったので、仲間に入れてもらえばよかったのですが、ローカルが嫌いで、つるむのも嫌いだし、前に、元プロサーファーとか言ってるやつに、後乗りして、めちゃくちゃ切れられたことがあったので、そいつらに、へつらうのは嫌だったので、一人でよく海にいっていました。

 だいたい海は、お前らのものじゃなくて、みんなのものなのに独占すんなって思っていました。

 だから、ほとんど波に乗らしてもらえず、寒い冬や、早朝に行ったりしていました。

 冬に海に入るのは、本当に寒くてたき火して、酒飲んで入ったりしてました今思うと危ないなと思います。

 

 そんなある日、大型台風が直撃するという日に、仕事が休みになったので、サーフィンしに行くことにしました。サーフボードをもって、家を出ようとすると、お袋がいて、こんな日にサーフィンしに行くなんて馬鹿や、やめなさい。と引き留められました。私は、この頃、両親が嫌いで、お袋とも、喧嘩ばかりしていたので「波が大きいからおもしろいんじゃ、やかましいくそばばあ。」といって家を出ていきました。

 こうして、海にいくと、物凄い波が来ていました、それを見て、よそから来ていたサーファーが、今日はやばいからやめとこうと海にはいるのを辞めました。アホな私は、まだ、立つので精一杯ぐらいの実力なのに、この根性なしがと思いながら海に入っていきました、ホンマにアホでした。海に入ると物凄い波で、揉みくちゃにされて、離岸流で一気に沖合に流されてしまいました。ここで、ボードを捨てて泳ぐか、このまま、救助を待つか、迷いましたが、私は、ボードの上で救助を待つことにしました。

 ずーと、流されていると、だんだん陸地が見えなくなって来ました。どんどん不安になってきます。このまま、助からないのではないか、陸地が完全に見えなくなって、追い打ちをかけるように、雨が降ってきました、あまりの寒さウエットスーツの中におしっこをし体を温めました。そうこうしてると、遠くのほうに、船が見えました。私は、残りの体力を振り絞って、思い切り手を振って叫びました。すると、遠くに見えていた船が、遠ざかっていき、姿が見えなくなりました。

  私は、もう助からないんじゃないかと思いました。この時、脳裏に浮かんだのが、お袋との最後の会話が、「くそばばあか」と思い、後悔でいっぱいになり、涙がぽろぽろ流れて来ました。本当に、申し訳ない、もっと親孝行しとけばよかったと思い、うつむいて泣いていました。そして、顔を上げると、目の前に遠くに消えていったはずの船が目の前にいて、私は、救助をされました。きっと、あそこで心から反省したから、神様が助けてくれたのではないかと思っています。こうして、病院にそのまま搬送されたのですが、医者に「一日入院しなさい」と言われました。入院するのはいいのですが、私は、ウェットスーツしか着ていなくて、お金も車の中に置いてるので持っていません、仕方がないので、先生に実家に電話してお金を持ってきてもらうように言ってほしいと頼みました。先生が、帰ってくると、何か困ったような顔をしていたので、「どうでした?」と聞くと、お袋に「うちの子じゃありません。」と言われたらしくて、これには参りました。代わりに親父が持ってきてくれました。

 退院してから海上保安庁と警察署で二時間ずつ説教されました。もう、サーフィンは、才能ないのでやめることにしました。

 

 後日、両親には、12万もするマッサージチェアをプレゼントしました。

 

  親孝行したい時には、親はなしを痛感した日でした。

 

 

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